2013年3月7日木曜日

卒業式は放送室で


今日、明日と中学校の卒業式が行われる。
17年間中学校で勤務して、8回は3年生担任か学年主任として、卒業生を送り出した。
残りの9回のほどとんどは放送室の裏方だった。
卒業式の放送担当はとても緊張する。前日から緊張している。
マイクが入らなかったり、雑音が入ったり、BGMが途切れたり、鳴らなかったりしないように細心の注意を払う。
うまくいって当たり前の仕事なので、何事もなく式が終了してもほめてくれる人はいない。
そんな裏方が私はとても好きだった。
機器のボリュームを調整したり、BGMを流すタイミングを計ったりすると、卒業式を演出している気持ちになるから・・・。
生徒会長が答辞で声を詰まらせるとボリュームをちょっとだけ上げて鼻をすする音を入れる。
それだけで、卒業生(特に女子)のスイッチが入って泣き始める。
そんな姿を正面から見ることができるのも、放送室にいてこそだ。
卒業生記念合唱のピアノ伴奏をマイクで拾う。
卒業生記念合唱は涙声で歌えないことが多く、合唱の出来としては今一なので、声と伴奏のバランスを考えながらボリュームを調整して雰囲気を盛り上げる。
最後の退場でのBGMの出だしも重要だ。
「卒業生退場」の合図でさっと起立し中央を向く、そこですかさずBGM、会場の拍手・・・。
すべてが流れるようでなくてはならない。
全員の背中を見送り、BGMをフェードアウト。
いい仕事したなと自分をほめる。

卒業式の歌としていろいろあるがこの「旅立ちの日に」は外せない。
特に伴奏がいい。
すべての卒業生に幸あれ!


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